石油ファンヒーターの三大メーカーの特徴とおすすめポイント

皆さんは寒い冬に暖房器具は何をお使いでしょうか?
電気代や燃料費が高騰している中、種類や機能も豊富で何を選んでよいか迷ってしまいますね。
長野県の北部は寒さが厳しいのですが、数ある暖房器具の中でも特に人気なのが石油ファンヒーターです。
そんな長野県民の冬の強い味方「石油ファンヒーター」について少しご紹介したいと思います。

現在、石油ファンヒーターを販売している主要メーカーは「ダイニチ」「コロナ」「トヨトミ」の3社です。
石油ファンヒーター3大メーカーと呼ばれることもあります。
もちろんこの3社にはそれぞれ特徴があります。
メリット・デメリットなど踏まえてご自身のライフスタイルに合った商品を選びましょう。

ダイニチ

現在、ダイニチはファンヒーターの販売シェアNo.1です。ではその魅力とは何なのでしょうか?
それはズバリ「着火スピード」でしょう!!
運転ボタンを押してから着火するまでの時間は35秒~45秒です。
その着火スピードを可能にしているのが燃焼方式です。
「ブンゼン式」と呼ばれる方式を採用しています。
気化器で灯油を直接温めて、ノズルからバーナーに噴射して燃焼します。
灯油を直接温めるので余熱を必要としない為、短い着火時間を可能としています。
しかし、灯油を常に温め続けなければならないので他と比べて消費電力が大きくなることがデメリットとなります。

もう一つの特徴として、灯油タンクがあります。

3つのメーカーの内、ダイニチのみ大容量の9Lタンクを採用しています。
9Lなら18Lのポリタンクでちょうど2回分で灯油購入のタイミングが分かりやすいです。
タンクが大きくなれば、もちろんその分重くはなってしまうのですが、給油の手間を省きたい方にはおススメです。
家庭用ファンヒーターながら業務用に匹敵する暖房能力を誇るFZシリーズも魅力の一つです。

最後に臭いです。

結論から言うと、灯油を燃焼する以上臭いはあります。
最近は各社とも消臭機能を向上させている為、その差は少なくなってきているのですが、中でもダイニチは臭いが少ないと言えます。
前述したとおりダイニチはブンゼン式という燃焼方式を採用していますが、消化と同時にノズルが閉じ残ったガスも燃やし切るという、臭いが残りにくい構造をしています。
とにかく1分1秒でも冷え切った身体を早く暖めたい!!という方にダイニチのファンヒーターはおススメです。

コロナ

燃焼方式

コロナの石油ファンヒーターは、ポンプ霧吹き式の燃焼方式を採用しています。
ポンプ霧吹き式とは、灯油を細かく霧状にして燃焼させる方式で、効率的な燃焼と低燃費を実現しています。

低消費電力

コロナの石油ファンヒーターは、ポンプ霧吹き式の燃焼方式とヒートバックシステムと呼ばれる独自の技術を採用することで、低消費電力を実現しています。
ヒートバックシステムとは、灯油を気化させる際に発生する熱を再利用することで、電気代を抑えるシステムです。

静音性

コロナの石油ファンヒーターは、静音性に優れています。
これは、ポンプ霧吹き式の燃焼方式と、静音設計の採用などにより実現しています。

安全性

ロナの石油ファンヒーターは、安全性に配慮して設計されています。
転倒時自動消火機能や、不完全燃焼防止装置など、さまざまな安全機能を搭載しています。

メリット

低消費電力

コロナの石油ファンヒーターは、ヒートバックシステムと呼ばれる独自の技術を採用することで、低消費電力を実現しています。
ヒートバックシステムとは、灯油を気化させる際に発生する熱を再利用することで、電気代を抑えるシステムです。

静音性

コロナの石油ファンヒーターは、静音性に優れています。
これは、ヒートバックシステムの採用や、静音設計の採用などにより実現しています。

安全性

コロナの石油ファンヒーターは、安全性に配慮して設計されています。
転倒時自動消火機能や、不完全燃焼防止装置など、さまざまな安全機能を搭載しています。

デメリット

点火にかかる時間が長い

点火には時間と電気代がかかります。
事前に余熱やタイマーで準備することで時間を短縮できますが、その場合は電気代のメリットが減少します。

ニオイが出やすい

構造上、他の方式に比べてニオイが出やすいと言われています。
ただし、最近のモデルではニオイ対策が改善されています。

評価(筆者の)

コロナの石油ファンヒーターは、低消費電力、静音性、安全性などのメリットを備えた優れた製品です。
ただし、点火にかかる時間が長い、ニオイが出やすいなどのデメリットもあります。
これらのデメリットを考慮したうえで、購入を検討してください。

トヨトミ石油

3大メーカーの中では、最も知名度やシェア率は低いですが、トヨトミの製品の中では、ハイブリッドファンヒーターなど、他には無い商品も扱っております。
これは着火時にセラミックファンヒーターを使うことで、約3秒で温風が出るといいます。
また、石油と電気の併用でハイパワー運転ができます。
この様に面白い商品が出ているのもトヨトミのメーカーの特徴ですね。

燃焼方式

トヨトミの燃焼方式はポット式という燃焼方式を採用しており、原理は非常にシンプルです。
蒸発皿に灯油をたらし、ヒーターの熱で暖めて気化させて、そのまま点火します。
蒸発皿に垂らした灯油を気化させてから点火するため、着火するまでに時間が掛かる傾向にあります。
しかし、一度着火して燃焼を始めさえすれば、自身の燃焼熱を利用して気化させ続けることができ、ヒーターに通電する電力も少ないため、低消費電力の燃焼方式と言えます。

メリット

電気代については、他のメーカーよりも比較的安い、低い消費電力が魅力です。
また、ポット式という燃焼方式は、不良灯油に強いとされています。
去年の持ち越し灯油など、多少の不純灯油でも、そのまま燃やし切ることができるとされています。
※適切に保管された1年以内の灯油に限る。

デメリット

トヨトミのポット式は、垂らした灯油をヒーター熱で気化させる必要があるので、着火するまでの時間がどうしても長くなる点です。
その他、燃焼方式に由来し、ややニオイが強いこともデメリットとなっております。

まとめ

トヨトミの製品は、燃焼方式の特性で、去年の持ち越し灯油などが使える点は良いですが、着火に時間が掛かるなど、そういった特徴もあるので、その点を理解した上で選んで頂くことがポイントになると思います

総評

今回は石油ファンヒーターの3大メーカーをご紹介いたしました。シェアもダイニチで55%(2017年)、コロナで40%~45%、トヨトミが5%前後となります。(他にもアラジン等があります。)ほぼダイニチ1強ではありますが、その他のメーカーにもダイニチには無いメリットがあります。ただ安いから買う。だけではなく、広さや着火速度、臭いや灯油の運用まで考えて購入してみましょう。最後に引っ越しなどで「大きすぎる」「小さすぎる」等で買い替えの際にはスマイルサンタでお願い致します