貴金属にはどんなものがあるの?なんで高いの?
目次
<そもそも貴金属とは?>
一般に、金(Au)、銀(Ag)、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)の合計8種類を貴金属と称しています。
当社ではこれら8元素の中でも、金・銀・プラチナを貴金属製品としてお買い取りをしています。
特に金は宝飾品に加工されることが多く、古くから人々を魅了してきました。
そしてただ一口に金と言ってもさまざまな種類があり、それらは純度やカラーで分けることができます。
一番身近な金はアクセサリーに多く使われている18金(K18)でしょう。
K18とは金の含有率が75%であることを表しています。残りの25%は銀や銅、パラジウムなどの金属が使われることが多いのが特徴で、その際混ぜるものによって色が変わります。「750」と刻印されている場合もあります。
金の価値という意味で言うと純金を使用したいところですが、18金がアクセサリーとして使われているのには理由があります。
金には展延性に優れているという性質があるため、純金をアクセサリー加工しても傷つきやすく強度が足りないのです。
そのため、銀や銅・パラジウムを含むことで腐食しにくいという金の特性はそのままに耐久性も高いK18がアクセサリーに好まれているのです。
しかしながら純金(K24)を使用したアクセサリーは存在します。
18金(K18)よりも純度の低い14金(K14)を使用したアクセサリーもあり、見た目はほとんど変わらないのですがその価値には大きな差が生まれてしまいます。そこで問題になってくるのが金の純度は?という事になってくるのですが、それを調べる時、有名なのが「アルキメデスの原理」でしょう。伝説では、シチリア島シラクサの王から王冠の純度を調べるよう命じられたアルキメデスが、風呂に入って水があふれるとともに自分の体が軽くなることから発見したものといわれています。比重による計測は、現在でも金の含有率を調べるのに非常に有力な計測方法となっています。
比重の測定方法は?
比重の測定方法は空気中の重量を水中の重量で割ることで計測できます。
比重値は
K24⇒19.13~19.51
K22⇒17.45~18.24
K21⇒16.71~17.65
K20⇒16.03~17.11
K18⇒14.84~16.12
K14⇒129.1~14.44
例)
空気中の重量が50.0gの喜平ネックレスが水中での重量が3.3gだった場合
50.0÷3.3=15.1
となり、比重値に当てはめると18金であることが分かります。
中が空洞になっている場合や宝石が付いている製品は正確に測ることはできませんが、比重検査は純度を調べるのにかなり有効な手法です。
金だけが24分のいくつで表されるのは古代ローマの貨幣法にルーツがあるといわれています。プラチナや銀は1000に対しての純度で表されます。
<なぜ、貴金属は価値があるの?>
1.希少性が高いため
金は世界的に認められた金属類として人気があり、その一方で希少性が高いため価値があります。また、金は天然資源であり、埋蔵量に限界があることも価値を高めている要因です。
2.加工しやすく用途が豊富なため
他の金属と異なり、製錬などの加工は不要で、そのまま形成できます。用途としては、通常のアクセサリーとしての加工、機械類の部品としての用途、金を板状に加工した、インゴットとして、資産としての用途などさまざまあります。特に、資産としてはインフレなどの経済状況でも安定して価値が下がりにくく、投資目的として需要が高いものとなっています。
3.素材としても優秀。
熱伝導や、電気伝導性に優れ、腐食もしにくく、酸化してさびることもなく、熱や湿度によって変化することがほとんどないため、化学反応しにくい性質があります。
4.古代からの絶対的なブランド力
金は世界中で古代より認められている金属であり、その煌びやかさは、いつの世も求められ続けるものとして、絶対的な価値があるものといえます。
<現在、なぜ、金は価値が上がっているのか?>
資産として安定しているため、近年では、コロナによるパンデミック、そしてロシアによるウクライナ侵攻がキッカケとなり、世界情勢が不安定になる中で、安定した資産を求め、金の需要が高まりました。その結果、金の価格も高騰しています。このような状況は現在も続いているため、今後も金の価値は上がっていくのではないかと推測されます。(2023年現在)
<貴金属を売りに行ってみよう!>
「実際に貴金属を売りに行く」、、少しハードルが高い気がします。「偽物で金じゃなかったら恥ずかしい」なんて心配もあるでしょうが、買い取る側では「よくあること」でしかありません。「仕分けがめんどくさい」「どれが金なんだか分からない」、ということも多いでしょう。そういう時はジュエリーボックスごと持ってきてください。むしろ金じゃないアクセサリーの中から金を探し出すのが楽しかったりします。ちょっとお時間はかかってしまいますが、、、。金があると思ってなく、予想以上の高額になって驚かれることもあります。そういう時は心の中でガッツポーズが出ます。
さて、売りに行くとして、
1.どこに行ったらいいの?
「信頼できる業者」を選びましょう。「訪問買取」だとか、チラシが入る「イベント会場やスーパーにたまに来る業者」とかの中には、正直信用できない会社も多いです。支店が多いなと思って住所を調べたらレンタルオフィスだったり、全く別の会社だったり(実話)。何かあってもすぐ逃げられるようなところもあります。迷った時には、その地域で「昔からやっている会社」を選べばほぼ大丈夫。そういった会社は逃げることもできませんし、地区での評判を気にしているので、悪いことはできません。ちなみにですが、当社は12年ほどやらせていただいています。(2023年時点)
2.何を持っていけばいいの?
品物と身分証明書だけです。
3.何かしておくことはある?
鑑定書や鑑別書があったものは探して一緒にしておきましょう。石がどんなものか分かれば査定にもいい方向に影響します。また簡単にでいいのできれいにしておくと、印象が良く「きれいにしてくれてるし、ちょっと高めにしておくか」と思ったりします。きれいになってないのは「よくあること」なので特に減額になったりはしません。貴金属であればそれだけで価値があります。「傷がある」「汚れている」「(結婚指輪などで)名前が入っている」からといって、貴金属そのものの価値以下にはなりません。
4.結局、どうすればいいの?
一番最初は、「品物」と、あれば「鑑定書など付属品」、「身分証明書」を持って、何店か回ってみてください。店によって評価基準や誠実さが違うので査定金額が結構ばらけます。その中で、金額もそうですが、自分が「この人なら任せていい」と思ったところに持っていき、以後はそこを利用しましょう。そこが私たちの会社ならうれしいのですが、、、。当社ではお見積もりは無料ですし、強要したりはしませんので、安心して気軽にご来店ください。
<まとめ>
貴金属の種類や純度はさまざまで、価値もその時の情勢などで変わってきます。安定資産ではありますが、使わないものがあれば、売ってしまうのも一つの方法です。その際は信用できる業者を選びましょう