エアコン お役立ち情報
目次
<エアコンの選び方>
部屋によってエアコンの選び方はさまざまです。部屋に合ったエアコンを選ぶ際の考慮すべきポイントをいくつか挙げます。
部屋の広さ
エアコンの冷房や暖房の能力は、適切な広さの部屋に適したものでなければなりません。エアコンの能力は、一般的に「キロワット (kW)」という単位で表されます。部屋の広さに合った適切な能力のエアコンを選ぶことが重要です。
部屋の断熱性
部屋の断熱性能もエアコンの選択に影響を与えます。十分に断熱された部屋は、エアコンの能力を最大限に活用することができます。一方、断熱性が低い場合は、より高い能力のエアコンが必要になる場合があります。
部屋の窓や日射量
部屋の窓の数や大きさ、および日射量も考慮すべき要素です。直射日光が差し込む部屋では、より強力なエアコンが必要になる場合があります。また、窓の数が多い場合には、熱が逃げやすくなるため、エアコンの能力を上げる必要があるかもしれません。
設置の制約
部屋の形状や配置によって、エアコンの設置方法に制約が生じることがあります。例えば、壁掛け型のエアコンを設置するスペースがない場合には、窓枠取付型や移動式のエアコンを検討する必要があります。
<エアコンの種類>
エアコンにはいくつかの主な種類があります。代表的なエアコンの種類を3種挙げます。
壁掛け型エアコン
壁掛け型エアコンは、壁に取り付けられるタイプのエアコンです。一般的に冷房と暖房の機能を備えており、広い範囲の冷暖房が可能です。内部ユニットが壁に取り付けられ、外部ユニットが屋外に設置されます。
ウィンドウエアコン
ウィンドウエアコンは、一つのユニットで冷房と暖房の機能を備えたエアコンです。通常、窓枠に取り付けられます。コンパクトで取り付けが比較的簡単なため、部屋の冷房や暖房によく使われます。
ポータブルエアコン
ポータブルエアコンは、移動が容易なタイプのエアコンです。一体型のユニットで、窓から排気ホースを伸ばして外部に熱を排出します。比較的小規模な冷房や暖房に適しています
<基本となる部屋の大きさとエアコン能力>
一般的に、畳数に対するエアコンの適切な能力は以下のようになりますが、部屋の状況によっても異なる場合があります
6畳(10㎡)以下: おおよそ2.2〜2.5kW程度の能力が適しています。
8畳(13㎡)程度: おおよそ2.5〜3.5kW程度の能力が適しています。
10畳(16㎡)程度: おおよそ3.5〜4.5kW程度の能力が適しています。
12畳(19㎡)程度: おおよそ4.5〜5.5kW程度の能力が適しています。
15畳(24㎡)程度: おおよそ5.5〜6.5kW程度の能力が適しています。
ただし、畳数だけでなく、部屋の断熱性や窓の数、日射量なども考慮することが重要です
畳数は目安として利用されるものですが、最終的なエアコンの選択には、より具体的な情報や専門家のアドバイスを参考にすることをおすすめします。
<エアコンを使うのはいつぐらいから?適正温度は?>
明確にいつというのはありませんが、梅雨に除湿で使って、そのまま夏も使う人が多いようです。
一般に「設定温度は28度」と言われていることから、それまでは窓を開けたり扇風機を使ったりで過ごし、28度くらいになってから使い始める人も多いようです。
しかし28度設定が推奨されていますが、実際は「室内温度が28度」なので設定温度は上下します。また個人の体質などもあり、その温度では耐えられないと感じる場合には設定温度を下げるべきで、寒いというなら上げるべきです。
体調を崩してまで守らないといけないものではないですし、熱中症などになっては本末転倒です。
個人個人で感覚は違うので一概に何度で設定ということはありませんが、目安は「室温28度」で、自分が快適でいられるのは「室温が何度」なのか確認してみましょう。
天気や外気温で設定温度は変わってくるので、昨日の設定温度が今日も快適とは限りません。
冷房を使うことで湿度が下がり、体感温度が下がるため、同じ28度でも室外とエアコンの効いた部屋では後者のほうが涼しく感じるはずです。ただし、エアコンの使用によって電気代が増えるため、設定温度をできるだけ高めに設定し、快適な環境を保ちながら節電にも配慮しましょう。
<エアコンの電気代>
エアコンの電気代は、「消費電力」、「使用時間」、「温度設定」、「室内温度」などの要因によって決まります。
古いエアコンよりも新しいものの方が電気代が安くなるのもよく知られています。
説明書やラベルにある「消費電力」の範囲は、最小値から最大値まで表しています。
最近の6畳用のエアコンで消費電力が130~880の場合、地域によって異なるため差は出ますが、1時間あたり4円から27円程度になります。
電気代を節約するためには、「消費電力」を下げる必要があります。
そのためには、「使用時間」、「温度設定」、「室内温度」などを調整する必要があります。
「エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安い」という話がありますが、これは条件次第です。
元の温度と冷やす温度の差が大きいほど消費電力は増えるため、つけてからある程度冷えるまでの電気代は高くなりますが、その後は室温の維持に必要な電力がそれより安くなります。
つけっぱなしにすることで、「冷えるまでの電気代」がなくなり、「維持するための電気代」になります。
ただし、外気温や家の断熱性能などによっては、エアコンで「冷やし続ける」ことになってしまい、むしろ電気代が高くなってしまうことがあります。
結局はケースバイケースで一定ではないため、「普通に使う」のが一番でしょう。
<エアコンの節電方法>
一般的に、設定温度を1度上げると電気代が10%安くなるといわれていますが、これは条件によって大きく変わってくるので、目安として考えましょう。無駄に下げるよりも、快適でいられるギリギリまで上げておいたほうが電気代は安くなります
また、風量も電気代に関係してきます。「自動」にしておくことも多いと思いますが、風量を抑えたほうが電気代は安くなります。
また、扇風機やサーキュレーターを併用することも効果的です。
フィルターの目詰まりも電気代悪化の一因になります。
最近では自動で掃除してくれるものもありますが、「いちいち掃除機を準備するのが面倒」だったら、掃除で掃除機を使うついでに掃除するのが効果的です。
年に数回しか掃除機を使わない場合は、別の方法を考える必要があります。
室外機の設置場所も重要です。
冷房の時は室外機からは暖かい風が出ています。
これは、室内機で拾った暖かい空気を、室外機の熱交換器で吐き出しているからです。
直射日光などで室外機が暖められてしまうと、それを冷やすためにさらに電気代がかかります。
専用のカバーやよしずなどで直射日光が当たらないようにしましょう。
ただし、室外機が吐き出した熱気をまた吸い込んでしまうような覆い方は避ける必要があります。
暑くて寝られないときには、タイマーを使うことも効果的です。一般的に、眠りにつくときの室温と、睡眠していられる室温では前者のほうが低くなっています。眠りにつくまで運転しておいて、タイマーで切れるようにしておけば、電気代を抑えることができます。
除湿することで体感温度を下げることも効果があります。
「除湿」運転には、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2つのタイプがあり、自分のエアコンがどちらのタイプなのかは、説明書などで調べることができます。
「弱冷房除湿」は、温度を下げることで水分を抜いた空気を部屋に戻すため、室温が若干下がる場合があります。
「再熱除湿」は、下げた空気を温めてから部屋に戻すため、部屋が冷えることはありません。
「再熱除湿」では、冷やした空気を温めるために、冷房よりも多くの電力を消費します。
一方、「弱冷房除湿」は、冷房よりも電力を消費せずに済むため、電気代が安くなる場合があります。「弱冷房除湿」タイプでしたら除湿運転も効果的です
<エアコンの点検・動作前チェック>
定期的にエアコンのメンテナンスをしていると、エアコンを長持ちさせるなど多くのメリットがあります。しかしエアコンのメンテナンス方法がわからない方もいることでしょう。そこで今回は、自分でできる点検やお掃除方法などエアコンのメンテナンスについて詳しく解説します。
本格的シーズンに入ってから不具合を見つけて点検・修理を申し込んでも、すぐに対応できない場合があります。本格的シーズン前に部屋のエアコンが快調に作動するかどうかをチェックしておきましょう。
・温度を「16~18℃」に設定
・運転モードを「冷房」にして運転開始
・冷風が出ているかを確認
・異常を示すラップが点灯していないか確認
・さらに10分ほど運転して室内機から水が漏れていないか確認 ・そのほか室内、室外機から異音や異臭がないか確認
各メーカーにより多少の違いはあります
<エアコンのメンテナンス>
フィルターの掃除
- エアコンの下に行き脚立や踏み台など使いカバーを上げます。※写真(メンテナンス①)
途中90°くらいで止まる設計になっています。 - フィルターを取り外します。 ※写真(メンテナンス②)
つまみを上げツメを外し、フィルターを引き下げて外します。 - フィルターの埃を取ります。 ※写真(メンテナンス③)
大きな埃は掃除機で吸います。裏側から吸うと目詰まりを起こすので表側(正面)から吸います。
頑固な汚れは水洗いします。水洗いは掃除機と違い裏側から洗います。
中性洗剤で歯ブラシを使うとキレイに汚れを落とせます。角の汚れは綿棒を使うのも手ありです。 - 洗い終わったら乾燥させます。タオルで水分を取ってから、新聞紙の上や窓のそばに吊るすなど乾燥させます。直射日光やドライヤーを使用するとフィルターが変形してしまう恐れがあります。水気が残っているとカビ発生の原因になりますのでしっかりと乾燥させます。
- 乾燥が終わったらフィルターの上下・表裏の向きに気を付けて本体に取り付けます。念のため30分から1時間ほど送風運転すると安心です。
次にエアコン内部を洗浄します。家庭でできるのは吹き出し口を拭く程度になります。
エアコンの基盤に触れてしまったり、水などが付着するとエアコン故障の原因になります。
衝撃にも弱いので、プロにおまかせしましょう
忘れがちなのは室外機です。まず室外機の周りや下のゴミや枯葉を掃除します。吹き出しグリル(※画像④)をキレイにします。最後にフィン(※画像⑤)をキレイにしますが、ゴミを掃除機で吸い取るかブラシで払いとる位に止め、プロの手を借りた方が賢明です。このフィンは繊細で少しぶつけただけで金属部分が倒れてしまいます。また鋭利なので手など負傷してしまうので気を付けて下さい。
最後に水抜き穴やドレインホース(※画像⑥)の掃除です。室外機の底の部分にエアコンを使用した時に発生した結露や水を廃水する「水抜き穴」があります。 水抜き穴にゴミや埃が詰まってしまうと、室外機の中に水が溜まり電子部品がショートして故障に繋がる恐れがあります。 水抜き穴をのぞきこんで、ゴミやホコリがつまっている場合は割りばしなどを使って汚れをかき出してください。
面倒でも月に1回は清掃をすることでエアコンが長持ちするだけでなく、エアコンへの負担が軽減されるので節電にも繋がります。