冷蔵庫は実は長寿命?寿命の目安と長持ちのコツ
今回は冷蔵庫の寿命について解説します。
冷蔵庫の買い替え時(寿命)のサインや長持ちさせるコツ、知りたくないですか?
目次
そもそも冷蔵庫の寿命ってどのくらい?
国税庁が定める電気冷蔵庫の耐用年数は6年
耐用年数とは、その資産を使用できる期間をさします。
国税庁によると、電気冷蔵庫の耐用年数は6年です。
したがって、冷蔵庫の故障や修理のタイミングは意外と早くやってくるという見方もできます。
参考:国税庁 耐用年数(器具・備品)(その1)
メーカーが定める補修用性能部品の保有期間は9年
各家電メーカーでは、「補修用性能部品の保有期間」を定めています。
補修用性能部品の保有期間とは、製品の生産終了時から製品の修理に必要な部品をメーカーが保有し続ける最低期間のことです。
冷蔵庫の補修用性能部品の保有期間は9年としているメーカーが多いです。
保有期間を過ぎてから故障してしまうと、部品がなくて修理ができない可能性が高くなります。
参考:家電公取協 補修用性能部品表示対象品目と保有期間
実際の平均寿命は12〜13年
内閣府の消費動向調査によると、2人以上の世帯の冷蔵庫の平均使用年数は12.9年です。
そのうち、故障が原因で買い替えているのは55.1%になります。
また単身世帯での平均使用年数は12.6年で、買い替え理由の65.2%が故障です。
どちらも半数以上が故障が原因で買い替えていることから、
多くの冷蔵庫が約12~13年で寿命を迎えていることがわかります。
もちろん機種や使い方によって寿命は変わってくるので、あくまで目安として考えておきましょう。
参考:内閣府「家電製品使用年数調査」
製品発売から1~3年後に生産終了する品が多く、実際の平均寿命の年数と一致するので12~13年を寿命の目安として考えてもいいでしょう。
もしかして寿命?冷蔵庫にこんな症状が出たら買い替えのサイン
冷蔵庫の平均寿命は12~13年と説明しましたが、
実際に寿命を迎えるタイミングは冷蔵庫ごとに違います。
長く使い続けると冷蔵庫にはさまざまな症状が現れるので、そこから寿命かどうかの判断がある程度できます。
ここではどのような症状が出ると買い替えのサインなのか見てみましょう。
庫内が冷えず常温と変わらない
時間をかけても温度が下がらなかったり、部屋の温度と庫内の温度にほとんど差がないような状態であれば、寿命や部品が故障している可能性があります。
冷蔵庫の中で水が漏れている
冷蔵庫には水をためる部分があるのですが、古くなるとその水が漏れてしまうことがあります
庫内に水が漏れているときは、冷気が放出される部分が汚れているという理由も考えられるので、綺麗にすると改善されることもありますが、床に水が漏れているときは修理が必要な可能性が高いです。
製氷機で氷ができない
氷ができないときは冷蔵庫の冷やす機能が低下している可能性大。
冷蔵庫は大丈夫でも、製氷機や冷凍庫など凍らせる機能が先に故障することも多いです。
駆動音がずっとしている
冷蔵庫を開け閉めすると、庫内の温度が上がるので、冷やそうとして駆動音がします。
冷やし終わると音は止まるのですが、普段聞きなれない音がしている、いつまでも音がとまらないというときは要注意。何か異常があるのかもしれません。
ちょっと待って、冷蔵庫の寿命と勘違いしやすい現象
冷蔵庫の寿命かもしれないと思ったら、使い方に問題があったという場合も考えられます。
原因を取り除けば、故障ではなくすぐに改善されるので、壊れたのかもしれないと思ったときは、以下のような現象が起きてないかも確認しましょう。
冷蔵庫の送風口を塞いで冷えない
送風口を塞いでしまうと、冷蔵庫内全体に冷気が行きわたらず、冷えないという現象が起こります。
庫内灯のカバーが外れたり、食材の詰めすぎで送風口を塞いでしまうと冷気が行きわたりません。
冷蔵庫内に詰めるときは、半分くらいの量がベスト。多くても7割程度にしましょう。
冷蔵庫の側面が熱い
冷蔵庫の側面を触ったときに、熱くなっていることはありませんか?
「もしかして故障?」と思ってしまうかもしれませんが、冷蔵庫は外に放熱することで冷やしているので、側面が熱くなるのは当たり前のことです。
基本的に故障した場合は、強制的に運転が停止するようになっていますが、冷蔵庫が熱すぎて気になるというときは、ドアの開閉を減らしたり、食材を詰めすぎたりしないように気をつけ、冷蔵庫の冷気が逃げないよう工夫するといいでしょう。
部屋の窓を開けて換気するのも効果的です。
パッキンの劣化や汚れ
パッキンが劣化していたり、汚れなどがついていたりすると、ドアがしっかりと閉まらないため、冷気が漏れやすくなります。
パッキンの劣化は交換だけ、パッキンの汚れは掃除するだけで解決します。
放置していると、冷気が漏れるため、食材が傷みやすくなるだけではなく、電気代がかさむこともあるので、早めに対処しましょう。
冷蔵庫を長持ちさせる4つのコツ
冷蔵庫は電化製品なので、いつかは寿命を迎えてしまいます。
しかし使い方を工夫することで長持ちさせることができます。
そこでここでは、冷蔵庫を長く使うための4つのコツをご紹介します。
ドアの開閉回数を少なくする
ドアの開閉が多いと、冷気が逃げて庫内の温度が上がりやすくなります。
庫内の温度が上がれば、庫内を冷やすために余分な冷却運転が必要になるので、寿命を早める可能性があります。
そのため、食材を出し入れする時は、なるべくまとめて素早く行うのがコツです。
また、出し入れの頻度が高いものは手前に置くなど、最低限の開閉で済むようにしましょう。
物を詰め込み過ぎない
冷蔵庫の中に食料品や食材などを詰め込み過ぎると、冷気の流れが悪くなります。
冷気の流れが悪くなると、冷却するまでの時間が長くなって冷蔵庫に負担がかかるため、寿命を早めてしまう可能性があるのです。
冷蔵庫の中のものは詰め込みすぎず、適度に隙間を空けるようにしましょう。
熱いものは冷やしてから入れる
熱いものをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと、上記と同様に庫内の温度が上昇します。
庫内の温度が上がると、冷やすためにエネルギーが必要になるため、冷蔵庫に負担をかけてしまうことにつながります。
熱いものは冷やしてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。
冷蔵庫の周りに物を置かない
冷蔵庫を長持ちさせるためには、中だけでなく、外にも気を配りましょう。
冷蔵庫の周りにものがあると、うまく放熱できなくなり、冷却力が低下したり、無駄な電力を消費したりします。
そのため、冷蔵庫の周りにものを置きすぎないように注意しましょう。
説明書があれば、放熱スペースをどれくらい空ければいいのか書いてあります。
年式やサイズによって異なりますが、冷蔵庫回りを数センチ空けてください。
リユースショップ目線から冷蔵庫との付き合い方
ある程度、冷蔵庫が長寿命であること、長持ちさせるコツがわかりました。
長く使える品だからこそ、ある程度使ってリユースショップに売る。
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