バックカントリーの魅力と楽しむ為の注意事項
目次
バックカントリーとは?
ックカントリーとは、スキー場やスノーボード場などの整備されたエリア以外の、自然のままの雪山で行うスキーやスノーボードのことです。
具体的には、以下の条件を満たす場所で行うスキーやスノーボードを指します。
スキー場やスノーボード場などの整備されたエリアではないリフトやエレベーターなどの人工的な交通手段を使わない自分の力で山を登り、滑走するバックカントリーでは、パウダースノーを滑ることができるというメリットがあります。
また、人工的に整備されていない自然のままの雪山を滑ることができるという、独特の魅力があります。
一方で、雪崩などの危険性も伴うため、十分な知識と経験を身につけてから行う必要があります。
注意点
バックカントリーを行う際には、以下のことに注意が必要です。
- 雪崩の危険性を理解する
- 適切な装備を揃える
- 十分なトレーニングをする
- 経験豊富なガイドと一緒に行く
バックカントリーは、自然との一体感を味わえる、スリル満点のスポーツです。しかし、危険性も伴うため、十分に注意して行う必要があります。
バックカントリーに魅かれる理由
バックカントリーに魅かれる理由は、人それぞれですが、以下のような理由が挙げられます。
パウダースノーを滑ることができる
バックカントリーでは、整備されていない自然のままの雪山を滑るため、パウダースノーを滑ることができます。パウダースノーは、浮力があり、滑走感が非常に滑らかです。そのため、バックカントリーは、スキーやスノーボードの醍醐味を味わうことができるとされています。
自然との一体感を味わえる
バックカントリーでは、人工的に整備されていない自然のままの雪山を滑るため、自然との一体感を味わうことができます。雄大な山々や、澄み切った空気、新鮮な空気などを満喫することができます。
自分自身の力で山を登り、滑走する
バックカントリーでは、自分の力で山を登り、滑走する必要があります。そのため、達成感や充実感を味わうことができます。また、体力や技術を向上させることができるというメリットもあります。
スリルを味わうことができる
バックカントリーは、雪崩などの危険性も伴うため、スリルを味わうことができます。また、未知のエリアを探検する楽しみもあります
もちろん、バックカントリーには危険性も伴うため、十分な知識と経験を身につけてから行う必要があります。しかし、その分、達成感や充実感を味わうことができる、魅力的なスポーツです。
以下に、バックカントリーに魅かれる人の具体的な声をご紹介します。
- 「パウダースノーを滑る感覚は、言葉では言い表せないほど気持ちがいい。」
- 「自然の中で滑走する感覚は、とても開放的でリラックスできる。」
- 「自分の力で山を登り、滑走する達成感は、何物にも代えがたい。」
- 「雪崩の危険性はあるけれど、それも含めてバックカントリーの魅力だと思う。」
バックカントリーに興味がある方は、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?
バックカントリーの服装/装備品
すでに注意点を語っておりますが再度、必要な注意点を細かく見てみましょう
バックカントリーは一般的なスキー場のコースを滑るのとはわけが違います。技術に自信があるからと言っていつもゲレンデで滑る感覚で入ると大事になる恐れがあります。
-バックカントリーを楽しむには服装/装備品を万全に-
1.服装
バックカントリーではゲレンデとは違いリフトを使っては行けません。その為自力で斜面を登っていくので汗をかくことが多くなり、汗で体が冷えてしまいます。
服装は「アウター/ミドル/ベースレイヤー」の3層の重ね着をする【レイヤリング】が必要になります。
- ベースレイヤー(肌着):汗を素早く吸収拡散し汗冷えを防止
- ミドルレイヤー:保湿性を確保しながらウエア内をドライに保つ
- アウターレイヤー:雨/風/雪等から体を守る
2.装備品
- スキー板:様々な雪質に対応できるセンターが100mm前後の板がお勧めです。
- ブーツ/ビンディング:[ウォークモード付きブーツ/ビンディング]といったようなバックカントリー向けのアイテムがあります。ブーツを履いたまま歩くときに活躍します。
- クライミングスキン:スキーを装着したまま登行ができ深雪でも比較的容易に移動が可能になります。
- 専用ストックリング(パウダーリング):ストックの先端の方にある花びらのようなリングです。口径のサイズを大きなものに交換しストックポールも伸縮可能な物であればより快適に。
- 雪崩ビーコン:ここまで色々説明してきた中でも上位に位置する重要アイテムです。万が一雪崩に巻き込まれてしまってもビーコンを起動させた状態で備え持っておけば救助者のビーコンに自分の位置を知らせる事が出来ます。(予備バッテリーも忘れずに!!)
- ゾンデ棒:雪崩に埋没した人を探すための折りたたみ式の棒です。3m前後の棒です。
- 携帯スコップ:埋没者の捜索時はもちろん、ビバーク用の雪洞などを作るときに活躍します。
- その他:スキー/スノーボードを取り付けることのできるザック、ヘルメット・ヘッドライト、救急セット、行動食や水etc…
バックカントリースキーの危険及び注意点
バックカントリースキーは非常に楽しいアクティビティですが、整備されたスキー場等ではなく自分の力で登り、自然のままの雪山を滑るといったアクティビティの為、非常に多くの危険が伴います。その危険をご紹介します。
雪崩
バックカントリーでは雪崩のリスクが高まります。雪崩危険度情報を確認し、適切な装備(トランシーバー、シャベル、プローブ)を持参し、雪崩安全なルートを選びましょう。さらに、雪崩の訓練を受けることも重要です。
天候変化
天候が急変することがあります。気象予報を確認し、適切な防寒服や備えを持参し、急激な気温変化や吹雪に対処できるようにしましょう。
地形と地理
バックカントリーには多様な地形があります。適切な地図を持参し、ルートを計画し、不安定な斜面や危険な地形を避けましょう。地元のガイドや専門家からアドバイスを受けることも重要です。
身体的コンディション
バックカントリースキーは体力を要します。十分な体力トレーニングを行い、アクティビティに適した健康状態を維持しましょう。
グループとコミュニケーション
バックカントリーでのスキーツアーは一人で行うよりもグループで行うことが一般的です。グループメンバーとコミュニケーションを取りながら行動し、緊急時の連絡手段(トランシーバー、携帯電話など)を持参しましょう。
必要な装備
適切なスキー用具、安全装備(エアバッグ、アバランチビーコン、シャベル、プローブ)、快適な服装、非常食、水などを持参し、適切に装備しましょう。
バックカントリーコース
バックカントリースキーに関するトレーニングや教育を受けることは非常に重要です。アバランチリスクマネジメントや応急処置などのスキルを習得しましょう。
エントリーポイントと出口戦略
バックカントリーアクセスポイントや、緊急時のための出口戦略を事前に計画し、グループで共有しましょう。
その他にも万が一、遭難してしまった場合には警察や消防等の公的機関であれば、救助費用は無料であるが、民間の救助隊員に出動を要請した場合は、隊員一人あたり1日3万円~5万円程度の日当、防災ヘリを飛ばす場合は、1時間5万円~10万円(県等により異なる)、民間救助ヘリを飛ばす場合は1時間で50万円~100万円前後(発着費用や人件費、燃料代等)が掛かります
バックカントリースキーは素晴らしい体験ですが、安全性を最優先に考えることが不可欠です。リスクを最小限に抑えるために、十分な知識、経験、装備を持参し、安全な判断を常に行うように心がけましょう。また、地元のバックカントリーガイドから指導を受けることもおすすめです。